ブログ(愛宕けいあい保育園)

2022 .8.31

愛宕けいあい保育園

保育園最後の夏 さくらぐみ

5歳児年長児さくらぐみの子どもたちにとって 保育園で過ごす最後の夏。

 

夏の最後には、『おたのしみ会』と称して、

自分たちで一日を計画して、そしてちょっと遅くまで保育園に残って

自分たちだけの特別な一日を過ごすことにしました。

 

油山に行って 沢あそび。「虫とりをしたい。」「魚とりもしたい。」

それじゃ 「あみをもっていこう」

夜ごはんも、自分たちでカレーを作ろう!

「何を入れる?」 「人参!」「玉ねぎ」「じゃがいも!」「畑のピーマン!」

「ぼくんちはマイタケもいれるよ」 「じゃあマイタケ!」

「なす!」 「え~ ナスきら~い」 「え~ ナスいれた~い」

すると

「じゃあさ、お鍋を二つにすれば?」

ということで ナス入りとナス無しのカレーを作ることに。

 

「あ~ たのしみ~」と子どもたちがワクワクしながら行事当日を迎えます。

 

 

前日までの雨予報にやきもきしながらも、当日は朝から快晴。

「よかった~」とほっとする保育士の横で

「だって ボクてるてる坊主つくったもん!」「○○ちゃんも作ったよ!」

「そうなん? ありがとう!」

 

この夏は暑さが厳しく、なかなか園外にでかける機会が少なかったけれど、

バスに乗り込んで油山へ。

 

沢ではカエルやカニ探し。

「あっ あそこにおる!」怖くて手は出せないけど、動いているカニを見つけるのが

とても上手なKくんが、何匹も見つけます。

お腹にたくさんの子ガニを抱えたお母さんカニを見つけて、子どもも大人も感動!

「わぁすごーい!」「いっぱ~い!」

 

「人間の赤ちゃんは、お腹の中にいるなのに、どうしてカニの赤ちゃんは(お腹の)外にでてるの?」

とカニの不思議から興味もわいてきます。

 

開園して3年目。ようやく油山に子どもたちを連れていくことができました。

大自然や景色を前に、感動する子どももいれば、

川辺に座り込んで「やる気がおきな~い」

靴に川の砂が入ると「さいあく~ キモチ悪いからいやだ~」とつぶやく子どもに

“そうなのか~”と若干戸惑いも感じましたが、

お友だちに誘われて、手をつないで川にジャンプ!遊びをすることで “やる気”がでてきた姿にホッとしたり、

滝のように流れるところで 中に手を入れ 「ほら ここに手を入れてみて! 手が濡れんよ」と誘い、

流れの後ろ側に手を入れて「ホントだ~!」と笑顔を見せる姿に、汚れることを気にせずに楽しんでほしいな~と

思ったりしました。

 

保育園に帰ってからは、みんなで夕食づくり。

自分たちで決めた野菜を順番に包丁で切ったり、炒めたり。

「わぁ △△くん 切るの上手~!」とお友だちの姿をほめたり

根気強く炒めながら 「あーいい匂いがしてきた!」と子どもたち。

 

何週間も前から 大好きな友だちや先生と一日の計画をたて、準備をしてきたこどもたち。

意見を出し合ったり、友だちの意見をききながら、まとまらないときは知恵をだしあったり

年長児だからできること。

自分たちでつくった一日だから、その日に見通しがもて、その日をワクワクしながら待つことができ、

その日を満足いくまで存分に楽しめたのではないでしょうか。

園庭で、 出来たカレーライスをみんなでたべながら、

子どもたちの嬉しい会話が聞こえてきました。

 

「今日さ、 ずっとたのしい!」

「うん! これがずー――っと続けばいいのに」

「ボク この保育園でよかったぁ」

「○○ちゃんも この保育園でよかった~」